歯医者さんにおける女性の力☆彡  ~相模原市橋本のエンドウ豆の歯医者さん~

2017.04.12

あっという間に4月に入り、前回のブログの更新から2か月近く経ってしまいました。

院長の遠藤です。

 

さて今回、ブログのテーマにしたのは、新年度ということもあり、新たに試みたいプロジェクトを支える「女性の力」ということで書いてみたいと思います。

歯医者さんに限らずですが、医療の現場においては、女性の占める割合が非常に多いです。

当法人も4月ということで、歯科衛生士・歯科助手の2人が入社しましたが、どちらも女性です。

 

医療現場は、女性で成り立っているといっても過言でないくらい、女性が大きな役割を果たしてくれています。

当院では、職種別にいうと、受付・歯科助手・衛生士・歯科医師がいます。

 

では、この職種すべてが男性でも大丈夫だと思いますか?

 

ちなみに、法律的にはすべて男性でも問題ありません。

歯科衛生士で男性?

と思った方もいるかもしれませんが、近年、大学の衛生士科にはクラスに1人、2人と男性の学生さんもいます。ただし、資格を取った後は、個人医院よりも大学で教鞭をとる方が多いので、あまり見かけることはないかもしれません。

 

受付・歯科助手も男性でも問題ないのですが、歯科医院では現在日本だけでなく、世界中をみても女性がほとんどを占めています。これは、医科でも同様のことがいえます。

 

何か理由があるのでしょうか??

 

ここで、ひとつ興味深い論文が昨年の12月にワシントンポスト紙等に取り上げられましたので、紹介します。

「担当医師が女性医師の方が、男性医師よりも患者さんの死亡率や再入院率が低かった」

と米ハーバード大学公衆衛生大学院 医療政策学リサーチアソシエイトの津川友介さん等が発表した論文です。

それによると、女性医師の方が男性医師よりも死亡率が0.4%、再入院率が0.6%、統計学的に有意に低い(p<0.001)という結果になったそうです。

これを一概に比べることは難しいとも論文の中で述べられていますが、過去の研究においても女性医師の方が、ガイドラインを遵守したり、より専門医師にコンサルテーションをする治療への取り組み方の配慮、患者さんとのより良好なコミュニケーションを取れるという報告が多々あるそうです。

引用)Comparison of Hospital Mortality and Readmission Rates for Medicare Patients Treated by Male vs Female Physicians Yusuke Tsugawa, MD, MPH, PhD JAMA Intern Med. 2017;177(2):206-213. doi:10.1001/jamainternmed.2016.7875

 

この論文は医師の報告ですが、やはり女性の方が患者さんケアという意味では優れているのではないかと私は思っています。

ここからは私見になりますが、歯医者さんはどうしても嫌だったり、苦手だったりする患者さんが老若男女問わず多い中で、歯科医院においての女性の果たす役割は非常に大きいと思っています。

これは、10年以上も常に女性と仕事をしている立場から言えることなのですが、男性では気付かないところも女性は気付くことが多いように感じていて、患者さんに対する細かな配慮や院内のちょっとした事の配慮等が非常に素晴らしいです。

 

もちろん、男性でもこのようなこともできる方が世の中にはたくさんいると思いますが(笑)、女性の方が向いてる方が多いように思います。

そのため、歯科医院においては、女性スタッフがいかに自分たちの能力を最大限に発揮して仕事をする環境を提供できるかが今後の当法人の課題であり、解決していくことが大事だと考えています。

近年女性の働き方が日本でも取り上げられることが多くなりましたが、まだまだ男性の方が働きやすい状況にあります。

当法人では、この状況が少しでも解消に繋がればと、女性が働きやすい環境作りのひとつとして、事業所内保育を立ち上げることになりました。当法人にはまだ保育士さんがいませんが、来年度には保育士さんを募集して一緒に形を作っていきたいと思っています。

 

さて、少し話が逸れてしまいましたが、歯科医師も女性の割合が非常に多くなりました。

ここ数年の国家試験の合格の割合は、全体の3割以上が女性です。国立大学などは学生の半分以上が女性という学年も多くなってきました。

今若手の先生向けに勉強会をやったり、若手歯科医師向けのセミナーで講師をしていますが、そこでも女性の割合が非常に多いです。

当院でも6人歯科医師がいる中で、女性歯科医師が4人です。そのうちの2人が子供もいながら勤務しています。

歯医者さんで、女性の先生を見る機会が多くなったなあと思う方がいたら、それは上記のようなことが理由だと思います。

 

「女性歯科医師なんて、、、」

 

と何かから得たイメージだけで考える方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、女性歯科医師は本当に勉強熱心で、技術向上に研鑽しています。前述紹介した論文ではないですが、患者さんに寄り添った歯科治療も得意としています。

小児歯科・矯正歯科部門を女性歯科医師に任せているのはそのためです。

もちろん、成人の歯科治療にしても、当院の新井は日本顎咬合学会で認定医も取得する等を一例に、一般歯科でもしっかりと研鑽しており、男性歯科医師にも全く引けを取りません。

 

今後女性歯科医師はもっと増えていくと思いますし、当法人でもどんどん優秀な女性歯科医師を採用していく予定ですので、安心して当院に通って頂けたらと思いますし、女性歯科医師の担当医が希望の場合は受付に伝えて頂けたら幸いです。

 

もちろん、男性歯科医師も女性歯科医師に負けじと研鑽を積んでおりますのでご安心を!!

 

 

長くなってしまいましたが、近況報告もちらほらと。

今年度も勉強会には常に参加しております。

院内では歯周病セミナー(歯科医師・衛生士合同)

 

受付セミナー

 

根管内の破折除去セミナー

 

そして、発表もしております。顕微鏡の勉強会にて

 

今年度も新たなメンバーを加えて、より一層橋本での歯科医療を頑張っていきたいと思っています。

開業して丸3年が経ちましたが、ありがたいことに誰も辞めずにスタッフ増加中です☆