毎週水曜日はお子さん専門の歯科医院に衣替え。小児歯科を専門にする女性ドクターとエプロン姿の歯科衛生士がお迎えします。
成長途中のお子さんにとって、歯はその成長を支える大事なもの。たった1本の乳歯の虫歯であっても、その後の永久歯の環境や歯並びに影響してしまうことがあるのです。だからこそ、お子さんには虫歯になる前に歯医者さんに来ることを親しんでもらいたいと考えています。
虫歯ができてから歯医者さんにお子さんを連れてくるお母さんが多いですが、虫歯ができてからではその歯を削らないといけません。何もわからないまま、いきなり連れて来られて機械で歯を削られるのが嫌なのは大人でも子供でも変わりません。
虫歯にならないために歯医者さんに通うという事を、小さいときから習慣にすることで、それが健全な大人の歯に生え変わるためのステップアップに繋がると当院では考えています。
お子さんのはじめての歯医者さんに、女性だけのスタッフが創る優しい空間で音楽も雰囲気も小児仕様の当院を選んでいただけたら嬉しいです。
当院では毎週水曜日を、原則小学生以下のお子さん専門の治療日としています。その日は院内の内装もお子さん向けに変更。小児歯科を専門にしている経験豊富な女性ドクターと、子ども向けにユニフォームをエプロンに変えたスタッフがタッグを組んで治療にあたっています。
永久歯に比べて歯質が柔らかい乳歯。そのため、子どもは大人よりも虫歯になりやすく、進行も早いのです。小児歯科では、できる限り早く虫歯を発見して早めに治療することが大切なのです。
お子さんのお口の中で、特に虫歯になりやすいのは歯と歯の間。でも、肉眼で見ただけではすぐに発見できないこともあります。そのため当院では、定期的にレントゲン撮影をして、虫歯の早期発見に努めています。
また、希望があればお子さんへのフッ素塗布を当院では無料で行っております。
フッ素塗布の方法は、トレーを使えるお子さんはトレーを使用し、まだ難しいお子さんには綿球を使用して歯面に塗ります。
虫歯1つをとっても、大人と同じ治療をするわけにはいきません。当院では、治療に使う器具や薬剤も、お子さんに適したものを選定。治療のときに怖がらせないように、音の出ない機器を使っています。
それに加え、小児の治療では必要不可欠なラバーダムを、治療の際に必ず使用しています。これは、水が子どものお口の中に溜まることなく治療ができ、器具の誤嚥の防止ができます。また唾液の量が多いこどもの場合、シーラントやプラスチックを詰める治療をする際、その歯が唾液で濡れてしまうと詰めたものが外れやすいので、それを防止することができ治療の精度を格段に上げることができます。
お子さんの健やかな成長を支えるためには「虫歯になってしまったから治す」よりも、まず「虫歯にならない」ことが大切です。そのため当院では、3か月に一度くらいの頻度での定期検診をお薦めしています。
虫歯にならないための予防としてよく知られているのが、歯を強くするフッ素塗布。前述した通りお子さんの定期検診では、希望される方にはフッ素塗布を無料で行っています。
お子さんの歯の中で、特に虫歯になりやすいのは奥歯。奥歯の表面には溝があるため、そこに汚れが溜まって虫歯の原因になってしまうのです。
それを予防する方法として、奥歯の溝をフッ素が配合されたコーティング剤で埋めることで、虫歯から守るシーラントという治療法があります。すぐ取れてしまうことがあるなどデメリットもある治療法ですが、虫歯予防だけでなく強い歯に育てるというメリットもあり、アメリカでは大人の歯の予防治療としては第一選択であるというデータがあり、当院でも推奨しています。
フッ素塗布と同様、シーラントも希望される方に治療しています。
当院では、ブラッシング指導にも力を入れています。当院のブラッシング指導の特徴は、お子さんご自身よりも、保護者の方をメインに行っていることにあります。なぜなら、磨き残しのないブラッシングは、お子さんご自身ではとても難しいからです。
永久歯の中で最も虫歯になりやすいのは、一番先に生えてくる第一大臼歯、通称「6歳臼歯」です。6歳臼歯は乳歯のない、あごの一番奥に生えてきます。そのため、生え始めは乳歯に隠れて磨きにくいので、虫歯にもなりやすいのです。
お子さんの歯を虫歯から守るためには、保護者の方によるチェックや仕上げ磨きがポイントとなります。できれば6歳臼歯がきちんと生えそろうまでは、ブラッシングチェックと仕上げ磨きをお願いしたいと思っています。そのため、保護者の方をメインにしたブラッシング指導を行っています。
また、乳歯は小さくて、大人が仕上げ磨きしようとしても非常に難しかったりするので、乳歯を磨く際に適した歯ブラシを当院では用意してあります。市販のものは小児用にしてもブラシのヘッドが大きくそれだと小さい乳歯は磨きずらいのと、歯ぐきを傷つけてしまいお子さんが歯磨きを嫌がる原因の一つとなります。
当院が発注している歯ブラシはヘッドが小さく毛も柔らかいので磨きやすいと思います。スタッフが自分たちでも試していますのでぜひ興味があれば、衛生用品とともにお買い求めしてみてください。
当院では、生後半年のお子さんからお口の検診を受け付けています。歯が生え始めたときから、磨き方を含めたプロフェッショナルなケアを受けることをお薦めしています。
歯が生え始めたときは大抵赤ちゃんのお口の中はむし歯になる菌はいないか少ないです。ただ、いろんなものを食べたり飲んだり、大人の使ったスプーン等を使っての口移しなどで口の中にむし歯菌が入るのです。
だから、当院では歯が生え始める半年からの受診を薦めています。
食べる物や飲み物の選択や生えたばかりの歯の磨き方で将来のお子さんの歯の状態が決まると考えています。
当院では、まず歯の状態を診せてもらったり、親御さんに食事や磨き方等の状況を聞くことで、食育などもアドバイスをしています。
小学生になってもこれらは必要ですが、小児歯科では上限年齢は特に設けていませんが、すべての永久歯が生え揃う中学生に上がるまでくらいは小児歯科でカバーしています。継続的に通うことで、お口の中にトラブルが起こったときに今までの治療歴が生かせるというメリットもあるからです。ぜひ、成長期のかかりつけ医として当院をご利用いただければと思っております。
お子さんの治療のときに気をつけていることは、ほかにもたくさんあります。お子さんには、なるべくたくさん話しかけながら治療を行うようにしています。するとお子さんは意識が話のほうに向くので、治療時の痛みや恐怖を感じにくくなるのです。
お子さんだからといって、治療内容の説明もせずに治療するようなことはいたしません。治療を始める前に「これから何をするのか」「何のためにするのか」を、お子さんに伝わるようにわかりやすく説明しています。
何をされるのかわからないというのは、大人であっても怖いものです。お子さんとしっかりコミュニケーションを取ることで、少しでもリラックスして治療を受けていただきたいと思っています。
大切なのは、お子さんに「歯医者さんは苦手だ」というイメージを持たせないことです。ドクターや歯科衛生士、スタッフとのコミュニケーションをとおしてリラックスして治療を受けられるようになり「歯医者さんで治療すれば、お口の中が気持ちよくなる」と学んでもらえれば、決して歯科医院が苦手になることはないと考えています。
「矯正を始める時期は早いほうがよい」と言われます。なぜなら混合歯列のときから矯正をすることで、健全な永久歯を虫歯になりにくいように並べることができるからです。きれいな歯列は見た目だけでなく、汚れが溜まりづらく歯ブラシも当てやすいので、清掃性が非常によくなります。
また、噛み合わせが悪いため食事がうまくできず、成長に大切な時期に栄養バランスが崩れてしまうことも防げ、乳歯時の歯並びが永久歯に影響してしまうことも同時に守れる、この永久歯に生え替わる前がチャンスなのです。
当院では月に2回、小児治療もしていた矯正を専門にしている女性ドクターが来院。豊富な経験を生かして、お子さん一人ひとりの個性や体質に合った歯列矯正をご提案し、お子さんの健やかな成長をお手伝いします。
歯並びが乱れていると歯磨きがしづらいので、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。また、食べ物をしっかり噛めないので偏食になったり、全身の成長に差支えてしまうことも考えられます。お子さんの歯並びで気になることがあったら、まずはドクターに相談してみてください。
歯並びの乱れから引き起こされるリスク