歯科医師に必要な能力とは

2023.02.27

最近たるんだ体を引き締めるためにジムに通い始めました。

副院長の嶋田です。

 

およそ1年前より参加していた藤本研修会 歯内療法コースを修了しました。

米国歯内療法専門医による歯内療法の基礎から外科までを網羅された講義と実習を行ってきました。

 

また抜去歯を用いての試験、症例検討、ケースプレゼンテーションを行い

自分の日々の臨床を評価してもらい大変勉強になる1年間でした。

 

 

ところで歯科医師に必要な能力とはなんでしょうか?

 

 

 

多くの方が手先が器用である事と思うでしょう。

もちろん狭い口腔内で行う細かい治療が多いため器用である事は重要です。

 

 

しかし一番必要な能力ではないと考えています。

最も必要な事は、

口腔内の問題を把握し解決する為には何をすべきかを適切に診断する力です。

 

いくら手先が器用で難しい外科処置等を行えるとしても

間違った診断をしてしまえば解決する事は出来ません。

逆に自分に治療は出来なくても適切な診断を行い

然るべき専門機関などに紹介する事で解決へ導く事が出来ます。

 

その能力に付随して大切な事は患者様の求める

“疾患の治療と予防”を達成する事です。

 

最新の道具、技術などはそれらを達成する為の枝葉でしかなく

結果を保証するものではありません。

場合よっては選択した最新の治療法は

患者様にとって不利益になる事さえあり得ます。

 

価値観が多様化している中で我々の考える最善が

患者様の求めている事と一致しているとは限りません。

 

我々医療従事者は、現在の医療で可能な事とその限界について

患者様の理解と治療法の意思決定の為に情報提供が出来なければなりません。

 

私がこの研修を受けて良かった事は口腔内の問題を把握し解決する為の診断力と、

真の患者様利益の為に何を行えば良いのかを考える力をより引き上げられた事です。

 

学んだ事を心に刻み真の利益になる医療の提供、

精密な治療をすべく日々取り組んでいこうと思います。