第2種滅菌技士取得に向けて 相模原市橋本のエンドウ豆の歯科・歯医者さん
2016.12.04
12月になり、忙しくなる時期ですが、1年の最後ということで体調も崩しやすくなる時期ですので、皆様ご自愛ください。院長の遠藤です。
さて、昨日診療を休ませていただき、みなとみらいのパシフィコ横浜で第2種滅菌技士認定講習会を受講してきました。
この資格なんだろう?と思う方がいると思いますが、日本医療機器学会が認定してる資格で、医療施設に関連した滅菌供給の知識と実践に優れた技士を養成するための制度です。
滅菌供給業務は、通常医療施設の臨床現場からは見えにくい場所で行われており、現場に供給された器材は何の心配もなく安心して患者に適用されています。このように滅菌器材が安心して使われている陰には、目立たぬ場所で常に厳しいリスク管理のもとに遂行されている滅菌供給業務があるわけです。
滅菌業務は、医科も歯科も同じなのですが、医科の場合は専任の滅菌技士さんや医療職員の方たちが主に従事されていて、歯科では衛生士はじめ、歯科スタッフが担当します。
そのため、ここに参加してる方の多くが医科関係や滅菌関係の業者さんの方ばかりで、衛生士さんもいますが、歯科医師となると300人の会場でしたが、私だけだったかもしれません。
恥ずかしながら歯科医師である私は、今まで滅菌業務にはほとんど携わったことがありません。
これは、医師もそうかもしれませんが、通常業務の中で医師・歯科医師が滅菌業務に携わることはあまりないかもしれません。
もちろん、理由は診療という仕事があるからですが、今回この滅菌業務という感染対策に興味を持つ機会があり、歯科医師である自分がしっかりとこの知識を勉強して医院の滅菌体制を作っていきたいと思い受講しました。
その興味を持つきっかけとなったのは、ドイツの滅菌会社MELAG社の方たちと会う機会があったからです。
10月終わりに当院の滅菌環境を見学にMELAG社の取締役をはじめ3人の方が見学に来ました。当院の滅菌設備はそのMELAG社のものは今は使っていませんが、当院がどのようにして対策を行っているかを真剣に真摯に聞いてもらいました。
その後11月のはじめに、その滅菌機器がどのようにして作られているのか?ドイツの歯科医院はどのように感染対策をしているのか??
を知るためにベルリンに行ってきました。
MELAG社はドイツの首都ベルリンにあり、ヨーロッパの歯科医院の滅菌機器の8割のシェアをもつ大きな会社で、歯科の滅菌の流れに必要な機器をすべて自分のところで開発しています。工場を見学させてもらうと、一つ一つ作業を人の手で丁寧に確認しながら製品を作っていました。
ベルリンの歯科医院の見学にも連れて行ってもらい、汚れているところから綺麗なところに至るまでの動線やシステム化がきちっとなっており、日本でもできることがあるなあと実感しました。5軒もの医院を見せてもらい、感染に対しての考えが進んでいる医院だけでなく、医院の大きさやそのシステムも勉強になることが多々あったので、これを日本の歯科医院に還元するためにはどうしようと考えるきっかけをもらいました。
これらの体験があり、冒頭の第二種滅菌技士認定講習会に興味を持ち、今回受講したのですが、歯科は日常的に血液を伴う処置があるので、医科からみたら全ての処置が外科になるわけなので、すべての器材に対する滅菌方法はクリティカル(1番の清潔)でなくてはなりません!
先述した通り、歯科に対する日常の滅菌業務は歯科医師でなく、衛生士や歯科スタッフが行うことが多いです。
だからこそ、スタッフが安全に滅菌業務ができ、患者さんに安心して器具を供給できるよう、システム・設備を整えることが院長の役目であると感じていますので、当院の誇る滅菌対策をもっと向上していきたいと今は考えています!!
第二種滅菌技士認定試験の合否は12月末に届くみたいなので、受かってなかったらブログにはアップしないので察して頂けたら幸いです(笑)
もちろん、受かることができてもできなくても、当院では今後も感染対策に力を入れていく予定ですので、安心して患者さんは当院に受診していただきたいです!