エジプト人歯学部生の当院研修   〜相模原市橋本の歯医者さん〜

2017.10.28

最近は週末はずっと雨模様で、ハロウィンが近くて、今日も橋本でハロウィンイベントで少し残念でしたがお子さん中心に皆んな楽しそうにしていました!

ハロウィンは完全に日本の文化として根付きましたね♪院長の遠藤です。

 

さて、以前にも報告しましたが、当院に8月と9月にエジプトから歯学部生が研修に来ていました。

ひょんな事からオファーを頂き、快く返事をさせて頂いたところ、スムーズに物事が進み2人の学生さんを受け入れしました。

2人ともまだ学生さんですが、非常に勉強熱心で正直日本の歯学部生と比べても優れているところが多いなと感じました。

日本の歯科は6年制ですが、エジプトでは5年制。

2人に聞いたところ、1年少なくてもそのカリキュラムは非常に充実しており、しかも授業の中にマネージメントやホームページの作り方等があるそうです。

これは良いなと思いました。

日本ではこれらのように自分が開業した時に必要になる知識等は学校では一切教えてもらえません。ほとんどの歯科医師が最終的には開業している日本の現状ですが、マネージメントに関しては自分で勉強するしかないのです。

 

医療と経営。

 

あまり日本では馴染みがないように思いますが、患者さんに気持ちよく通ってもらえる歯科医院、スタッフが気持ちよく働ける歯科医院の構築には必要だと思っております。

もちろん、経営だけで歯科医療の質が悪かったら意味がないので、どちらも大切なことには変わりありません。

少し話は逸れましたが、彼らは学生の時からマネージメント等を勉強していることによって、自分の未来像がしっかりしているのではと思いました。

2人とも将来のなりたい歯科医師像が若くして形になっていました。

私は彼らの歳にはそこまで明確に形にはできていませんでした(^◇^;)

学生の時にわざわざ遠い日本に来るという時点で他の学生さんとは既に違いはありますね。

エジブトの歯学部は合格するのも非常に難しく、日本でいうセンター試験みたいなものを私立の歯学部で95%、国立になると98%取れないと入学できないそうです(驚)

 

基本的にスマートなんですよね(;´д`)

また、卒業後もまずはヨーロッパやアメリカに出て技術研鑽してからエジプトに戻って仕事する歯科医師が多いそうです。

ちなみに母国語はアラビア語ですが、授業は全て英語なんで英語はペラペラなので、基本どこの国に行っても問題ありません。またフランス語もしゃべれます。

この辺は日本人が諸外国に大きく遅れを取っている部分ですね。

アラビア語は書くのも読むのも非常に難しくて、全スタッフの名前も書いてもらったのですが全然読めませんでした(笑)

 

エジプトはイスラム教なんですが、イスラム教も日本ではメディアの情報で勘違いされることも多いなと感じました。私も彼らに接することで認識が大きく変わりました。

イスラム教の中でも敬虔な信者とマイルドな信者がいるみたいで、2人は大きく違いましたが、基本的にストイックだなあと感じました。

食べ物は豚は基本的に食べません。牛、鶏などの肉は儀式を通して調理されたものしか口にしないということで、それを提供するハラルレストランにも一緒に行ってみました。

ただ、心の問題も大きいみたいで旅行先では問題ないというイスラム教の方もいるようです。

 

一番何が美味しかった?

と聞いたところ、1人は天丼、1人は焼肉でした⭐️

2人ともまた日本に来たいと言ってくれたので、また歓迎したいと思います。

エジプトは卒業すると徴兵制もあるみたいなのですが、兄妹が自分以外女性しかいない場合は免除されて、男兄弟でも身体が丈夫でなければ免除されるそうです。

1人の彼は卒業後、日本の歯科医師免許も取得して日本で研鑽したいと言ってました。

お土産はエジプトっぽいものを2人ともくれましたが、どちらも香水を頂き、男の人が普通に香水を使う文化なんだなあと感じました。

私は使えてませんが…。(笑)

 

来年の3月にエジプトで大きなインプラントのカンファレンスがあるそうなんですが、そこでレクチャーをしてみないかとつい先日に彼らからオファーを頂きました。

少し遠いですが、滅多にない機会なのでトライしても良いのでは!と考えております。

英語をもっとべんky、いやいや練習しなければ!!

彼ら曰く、英語はstudyではなく、practiceらしいです。

出会いに感謝。