カナダ研修記録✈~相模原市橋本のエンドウ豆の歯医者さん~

2017.11.14

10月末から11月のはじめにかけて、医院をお休みさせて頂いて、副院長と共にカナダ、バンクーバー近くのDenture Clinicに見学・勉強させていただきました。

寒さもだいぶ増してきましたね、院長の遠藤です。

 

 

Denture Clinicとは、入れ歯を専門にする医院です。

 

入れ歯を専門にする医院と聞いて、日本にもあるのでは??と思う方もいると思いますが、入れ歯を専門にする医院はありますが、Denture Clinicはありません。

それはなぜか?

この医院には歯科医師がいないのです。

この医院に在籍しているのは、Denturist(デンチュリスト)という資格をもった歯科技工士さんです。

Denturistという資格を取るためには、その学校に行き、勉強をして、さらに試験を受けて合格する必要があります。

 

この資格自体が日本には存在しないので、どのように患者さんを治療していくのか興味がありました。

このデンチャリストを知ったきっかけは、昨年の今頃当院にカナダで日本人初となるDenturistの資格を取られた竹内さんが見学に来たことでした。

当院の自費治療の入れ歯を中心に制作して頂いている近藤義歯研究所に竹内さんが以前勤めており、そのご縁で当院に来られ、そこで少しの時間だけでしたがお話しを聞くことができ、興味を持ちました。

 

気になったら、行動しないとダメな性格のため(笑)、今年の春にオファーさせていただき、今回の見学が実現いたしました。

 

Denture Clinicのある場所は、バンクーバーから紅の豚に出てくるような水上飛行機に乗り、parksvilleという自然溢れる素敵な場所でした。

ここにいる間は日本人は誰一人とも会いませんでした。

 

さて、ではそのクリニックで行われている内容なんですが、入れ歯を希望としている患者さんが直接いらっしゃります。

その地域は年配の方が住んでいる割合も非常に多いので患者さんもとても多かったです。

日本では技工士さんは法律上患者さんの口の中は触れることはできませんが、Denturistは患者さんのお口の中を触れることができますので、歯ぐきの状態を触って、型を取って最良の入れ歯を仕上げていきます。診療室と技工室がすぐ近くなので、患者さんを診た後にその場で修正もできるのも魅力的です。

また、技工士さんが自ら診断して、自ら作製するので無駄が省け、日本よりも出来上がりが早い上に、患者さんの直の要求に対してその場でしっかり応えることができます。

その場にいて感じたのは、実際に作ってくれる人としっかりコミュニケーションを取って治療に当たるというのは、患者さんにとってはとても嬉しいことですが、治療する技工士さんにとってもとてもやりがいのある診療システムだと思いました。

日本では技工士さんの立ち合いも当院もはじめ、ケースによってはありますが、毎回ではありません。

技工士さんも目の前の患者さんがどんな方で、自分が作ったものがお口の中に入り、それが機能する事、それを喜んでくれるのを直に感じられるのは仕事のやりがいが大きく変わるのではないかと素直に思いました。

日本でこの資格できることは難しいと思いますが、今後このような体制をうまくして日本でも導入することができれば、患者さんはもとより、離職率の高い技工士さんもまた魅力的な仕事として捉える若い人が増えるのではないかと考えています。

今回細かいことはまだまだ色々あるのですが、きちっと私の頭には入っているので、

ぜひこのようなシステムを日本でも実現したい!!

と切に思います。

 

見学させてもらったときは、ちょうどハロウィンの日で、いたるところでかぼちゃが売ってました。

また、クリニックでも内装からスタッフまで、ハロウィン一色でした♬

 

我々にも簡単な仮装が用意してあり、、、

 

ボスと、、

スタッフさんと、、

そして、全員で、、

 

ハロウィン仕様は、、

調子に乗ってますね…。(笑)

 

非常に勉強になった日を過ごさせてもらいました。

余談ですが、帰りにバンクーバーに戻ってスタバを検索しようとしたら、、、

スターバックスだらけで、びっくりしました(^-^;