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歯医者ってどんな勉強してるの?   ~相模原市橋本のエンドウ豆の歯医者さん~

2017.11.27

秋も深まり、あっという間に師走がすぐそこに迫ってきましたね。町はクリスマス商戦真っ盛り(笑)

院長の遠藤です。

 

さて、今回は表題通り、どんなことを常に勉強していてアップデートしているかを最近のことと交えながら詳細を書いていこうと思います。

 

まず、歯科医師免許を取ってから勉強する必要はあるのか?

 

これは、誰に聞いても100%勉強した方が良いと答えるのではないでしょうか。

ただ、歯科医師免許は他の国家資格と変わらず更新制度も現在はないため、合格してから勉強しようが勉強しまいが歯科医師でいられます。

ということは、、

合格後、全く勉強しなくても法律的には問題ないのです。

 

 

ただ、ほとんどの歯科医師は卒業後に勉強をします。

勉強の仕方は様々で、勤務した歯科医院で教えてもらうのが基本で、それ以外に診療後や休日を使ったりして、勉強会に参加します。

そして、何年経とうが何十年経とうが勉強している歯科医師は多いです。

色んなことが囁かれる歯科業界ですが、本気で患者さんのことを考えて、常に新しい知識をアップデートして、常に最新の技術を実践しようと診療後や休日に個々が勉強しています。

 

よく色んな日本各地の知り合いから、『どっか住んでいるところの近くで良い歯医者さんはないかなぁ??』

 

と聞かれます。

そのときに答える際は私も患者さんと同様、知り合いが気になっている歯科医院のホームページを検索・閲覧します。

どこを見たらよいかとかは色々な制約の関係上書けないところが沢山ありますが(;^ω^)、常に勉強しいるような記述がある歯科医院は総じて信頼できるところが多いのではないかと思っています。

それが、ブログでもスタッフ紹介からわかるときもあれば、本文をよく読みこむと自ずと分かるかもしれません。こだわりがある治療内容は特に多く記述があったりすることが多いですね。

 

もちろん、その記述が嘘かもしれません。

これから私が書くことも嘘かもしれません(笑)

 

わざわざ勉強したことをこれ見よがしに書くか!と怒られそうですが、スマホが当たり前になり以前より情報があふれている社会において、きちんとした情報を提供していくことも今後必要なことかと思っています。

 

『歯科医院ではなにをしていて、なにをされるところなのか?』

 

普通に日本にいると、「ただむし歯ができたら削って治す」

これ私も高校生のときそう思っていました。

私は父親が歯科医師でもなければ医療関係者でもなかったため、こんなに医科みたいに沢山の科があって、色んなことをしていることにびっくりした記憶があります。父親が歯が悪かったので、漠然と歯科医師になりたいと思ったのがきっかけだったので、逆に良い意味で裏切られたと思っています。

 

自分の経験則や、いまだに色んな一般の方から聞かれたりする質問から思うに、ちゃんとした歯科の情報が日本ではうまく伝わってないような気がします。

それで、最近の週刊誌やYahoo!ニュース等に面白可笑しく取り上げられると一部で炎上します。確かに本当のこともありますが、誇大表現もたくさんあります。

 

でもしょうがないですよね。

 

歯科業界が情報を世の中にあまり発信できてないから本当のことがわからず、一般の患者さんが迷わされているのはないでしょうか。

私は、むしろ取り上げられていることは歯科が注目されるのでとても良い事だと思っています。

それで文句があるなら、我々歯科医師自身や歯科業界に身を置く人たちがもっと多く本物の情報を発信するべきだと思っています。

 

ホームページがすべてとは思いませんが、今現在はこういうブログやSNSのように歯科医師も情報を発信できる世の中になりました。

そこで、自分が「こんだけ勉強してんだ!、こんなこともしてんだ!」って書くのは抵抗があるかもしれませんが、ホームページ上に自医院がやっている治療内容等やコンセプトをしっかり記載していくということは患者さんが自分に合った歯医者を選択するための一助になるのではないかと考えています。

 

今、地域+歯科で検索すると口コミサイトが上位に表示される地域が多いですが、その口コミが本当かどうかは誰もわかりません。

ただ、自分の医院のホームページ等は自分たちで構築しているので、本当の医院情報を記載してあるはずですし、その歯科医院が嘘をついていなければ、そこにある生の情報だと思います。

 

 

歯科医師や衛生士がなぜ勉強するのか?の答えはひとつしかありません。

 

明日の患者さん、次の患者さんを診る際に、少しでも今の自分よりレベルアップしたいからです。

そして、救える患者さん、救える歯をひとりでも1本でも増やしたいからだと思います。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、どんな勉強をしているかの具体例を近々の勉強例に合わせて書いていこうと思います。

まず分かりやすいのは学会でしょうか。

学会といっても歯科では本当にたくさんの学会があります。会員数はその学会によってまちまちですが、多いところでは1万人以上のところもあります。

学会というのは、学術研究を目的とした、学者の組織や団体あるいは会合のことをいう。学会の役割は、研究者に研究の発表、情報・意見の交換(引用:ニッポニカ)とありますが、歯科学会は研究者というのが歯科医師だったり、衛生士だったりするわけですね。

最近当院の歯科医師が参加した学会は、私と小児歯科医長がMFTという口の周りの筋機能の改善をメインに扱う日本口腔筋機能療法(MFT)学会です。

大きな会場で海外の演者がいたり、それぞれ会員が日頃の成果を発表したりするのですが、大多数の会員はその講演を聞きそれを参考にしたりして勉強します。

学会では、たくさんの歯科の材料業者さんも出展しており、その学会の治療内容にちなんだ製品を置いていたりするので、こちらも面白いところです。

ポスター発表という、研究結果や臨床結果を大きなポスターで作り、作った人が発表することもありますし、ハンズオンといって実技講習みたいなことをやることもあります。

 

 

また違う学会になりますが、当院の副院長は入れ歯を専門に治療に当たっているので、入れ歯治療にフォーカスした学会に先日参加してきました。

有床義歯学会という学会の学術大会に参加し、ここでは何人かの先生方や、歯科医師だけでなく歯科技工士の発表も聞き勉強してます。

先日、見学にいったカナダのデンチャリスト竹内さんもこちらで発表されていました。

 

来月は歯周病学会に当院の衛生士と共に参加予定ですが、MFT学会もそうですが歯科衛生士や歯科技工士、歯科に関わる多くの人たちが参加するのが学会の特徴です。

 

学会以外の勉強会というと、同じような形でシンポジウム:なごやかな雰囲気のなかで行われる学問上の討論会(引用;コトバンク)というのもあります。

当院の歯周病治療の中心となっている歯科医師・新井は「第1回ペリオドンタルプラスチックサージェリーミーティング」に参加してきました。

内容としては、歯周病治療においての外科治療で必要な細やかな技術を持った先生方が発表されているのを聞いてきました。

色んな症例を供覧し、今後の治療に活かせるようような内容ばかりだったそうです。

その先生たちが共著した本も同日購入、サインもGETしたみたいです(笑)

 

以上のような大きな会は、毎年開催してるものもあるなど定期的に行われていることが多いです。

それとは別に、セミナーと呼ばれる勉強会は週末や平日夜に検索したら必ずあります。

 

審美治療を中心に治療をしている歯科医師・木村は、現在長期のセミナーコースに参加しています。

「DRC-HAMAMATSU-JT CONCEPT MASTER COURSE in 浜松」10日間、5か月コースでコンポジットレジン修復を勉強するコースです。

その分野で著名な田上順次先生も講師として参加しており、ちゃっかり写真を撮らせてもらったようです(笑)

 

さて、衛生士も学会に行くと先述しましたが、セミナーにももちろん参加しています。

こちらはデンタルエステというまだ当院にない事業ですが、歯科助手とともに参加していますが、セミナーを受講してそこで刺激をもらい新たに取り入れるいうのも勉強してこそだと思います。

 

このようにセミナーは日常的にあり、常に全体でアップデートできうように頑張っていますが、毎回当院でもすべてをこのようにブログでアップしているわけではありません。

ただ、こういう情報を更新していくことは、先述した通り大事なことではないかと私は考えています。

ブログでなくても新技術や新製品を入れて、今まで以上に治療のクオリティーが上がった場合等はホームページの更新も欠かさずするようにしています。

顕微鏡治療なんかは開業したときは、顕微鏡自体持ってさえいなかったのに、今では当院の歯科治療では欠かせないものになっています。

これも勉強して、出会いがあって、アップデートして、今があります。

正直開業した当時と今では3年ほどしか経ってないのに提供している治療技術等は大きく向上していると断言できます。

もちろん、その時が手を抜いていたわけでなく、今後もそうですが、今現時点での全力を持って患者さん1人1人と向き合っています。

 

歯科医師が、衛生士が、コデンタルスタッフが勉強することは当たり前ですが、

こんなことをやっているんだ、こういうことをしている歯科医院に行きたいなと思って頂ける人が1人でもいたら幸いです。

 

 

ちなみに、、、

歯科ではデンタルショーとい歯科材料屋さんや歯科メーカーが一同に集まるイベントみたいのもあります。

先日「東京デンタルショー2017」という大きなデンタルショーがあり、そこで講演をさせていただきました。

内容は「インプラント治療」でしたが、中々面白い講演の仕方で勉強になりました。

 

だいぶ長くなってしまい、寄り道ばっかしてしまった今回のブログ記事、少しでも歯科医院選びの1つの参考として思って頂けたら幸いです。

 

こんなに休日に勉強ばっかしてるとプライベートはどうしてるんだ?と少しでも頭によぎった方、、、この問題はとても大事な問題です。

 

休みに勉強することが多いので、時間を作れるときは少しの時間でも家族と過ごす時間を大事にするようにしています(^-^;

お父さんも歯科医師も頑張ってます(;^ω^)