長期安定したインプラントを目指して
2021.07.19
梅雨が明け、暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、歯科医師の近山です。
先日、インプラント治療に関するセミナーに参加してきました。
新型コロナウイルスの影響でオンラインでのセミナーが多い中、今回は対面形式でのリアルセミナーでしたが、受講生を8名に絞った少人数制での開催で、安心して参加することができました。
講師の先生は、以前にも勉強会に参加させていただいた山中隆平先生という方で、インプラント治療で大変有名な先生です。
むし歯や歯周病がひどく進行してしまったり、歯が折れてしまったり、残念ながら歯を抜かなければならなくなってしまった場合の治療法として、インプラント治療があります。
インプラント治療は、インプラント体と呼ばれるチタン製のネジを顎の骨に埋め込み、それを土台にしてかぶせ物を装着するというものです。
皆様は、「骨が足りなくてインプラントができない」なんてことを聞いたことがあるかもしれません。
インプラントは顎の骨に直接埋め込むものですから、骨が十分にあるのかどうかはインプラント治療の可否に大きく関係するということはイメージしやすいと思います。
しかし、インプラントを安定させるためには、骨だけではなく歯ぐきの状態も重要であるということは、意外と知られていないのではないでしょうか。
上のイラストを見ると、インプラントは骨と歯ぐきの両方によって支えられていることがわかると思います。
この2つがそろって、初めてインプラントはお口の中で十分に機能してくれるのです。
という事で、今回のセミナーでは「長期安定したインプラント埋入を目指して」をテーマに、骨や歯ぐきのマネージメントの方法をみっちりと教えていただきました。
初日は講義のパートで、動画を見ながら実践的な解説をしていただきました。
2日目は実習のパートで、模型やブタの顎の骨を使ってインプラントを埋め込む手順を確認し、骨や歯ぐきのマネージメントの方法を学びました。
3日目は、山中先生がインプラントオペを行う様子を間近で見学させていただくという貴重な経験もできました。
今年も下半期がスタートしました。
患者様の期待により一層応えていけるように、今後も研鑽していこうと思います。