顕微鏡歯科治療
目次
拡大治療とは
歯科治療にとって一番重要・大事なことは診査・診断と考えています。
それぞれの患者さんのお口の中をしっかりと把握して、どのタイミングで何の治療をするか、どのようなかみ合わせにするかを決めた後、最終的なゴールは患者さんが何も不具合なく美味しく食事ができるかどうかだと考えます。
その過程で1本1本の歯を丁寧に治療することは非常に大切なことで、自分の歯をいかに削らず残していくためには拡大治療が必須であると思っています。
当法人の歯科医師は全員8倍以上の拡大鏡を所持・使用しており、その上に診療チェアには全て顕微鏡(マイクロスコープ)が設置してあります。
当法人では肉眼だけで治療することが難しいと考えています。実際、歯を見たときに肉眼ではこのように見えるもの(左)を拡大下ではこのよう見えます。(右)
違いは多くあり、診査・診断する上でも、治療するにしても拡大視野の方が確実だと考えています。
いろんな意見があると思いますが、当院では拡大した方が精密な治療ができると考えています。
もちろんただ見えても「何を削るか、どのように削るか」は知識が伴わなければ意味がありません。
顕微鏡歯科治療とは
拡大鏡だけでなく顕微鏡(マイクロスコープ)も必要の意味。
顕微鏡(マイクロスコープ)は拡大率が20倍強まで拡大できます。
その上、拡大率をその必要性に応じて変えることができることです。弱拡大から、強拡大までその治療に合わせることができることで、治療のバリエーションが非常に増えます。
精密さをより確実にできるというのが大きな強みになります。
虫歯治療から根っこの治療、そして衛生士が行う歯周病治療・メインテナンスにも当院では積極的に使用しています。
そして、顕微鏡(マイクロスコープ)の1番のメリットは顕微鏡下での治療を動画で録画することでき、それを患者さんに見せることができるということです。
実際、手鏡で見せることもありましたが、顕微鏡下で自分たちが治療している状況を拡大した状態で見せることができるというのは違いが歴然です。
何をしているかわからないことが多い歯科治療ですが、このような形で患者さんに歯科治療を見せることで、我々が行っている歯科治療を理解していただければと考えています。
虫歯治療
当院では治療は時間をかけて行っています。
持って生まれた天然の歯は、削ってしまえば二度と元に戻ることはありません。そのため当院では、患者さんの天然の歯を少しで<も多く残せるように時間をかけて治療することを心がけています。
虫歯菌に侵された部分を完全に取り除くために、拡大鏡や顕微鏡を使用して丁寧に治療を行っています。そのためどうしても治療時間が長くなってしまいますが、天然の歯を少しでも多く残すためとご理解ください。
できるだけ削らない・抜かない治療
持って生まれた天然の歯は、削ってしまえば二度と元に戻ることはありません。そのため当院では、患者さんの天然の歯を少しでも多く残せるよう、できるだけ削らない、抜かない治療を心がけています。
しかし、虫歯菌に侵された部分を完全に取り除かないと、再発してしまう恐れがあります。
健康な部分を傷付けず虫歯だけを取り除くよう、虫歯が大きい場合、当院では拡大視野下で専用器具を使った手作業での治療を行っています。そのためどうしても治療時間が長くなってしまいますが、天然の歯を少しでも多く残すためとご理解ください。
虫歯の進行状態と治療方法
【Co】初期う触
虫歯菌によって、歯の表面が溶け始めた状態です。しかし、まだ穴が開いたり黒くなったりはしていないため、見た目にはほとんどわかりません。フッ素入りの歯磨き粉を使ってきちんとブラッシングすることで、歯の再石灰が可能です。
【C1】エナメル質う触
歯の表面を覆っているエナメル質が溶かされた状態です。しかし、象牙質にまで達していないので、痛みなどの自覚症状はありません。この段階になると、虫歯の範囲を必要最小限だけ削り取り、詰め物の処置をします。
【C2】象牙質う触
虫歯がエナメル質や象牙質を通り越し、神経が通っている歯髄の部分にまで達した状態。神経が侵され、激しい痛みを感じます。
さらに進行して神経が壊死してしまうと、細菌が歯の根から外に出て炎症を引き起こし、歯ぐきが腫れたり膿が出たりすることも。この段階になると、麻酔をして壊死した神経を取り除く根管治療が必要です。
【C3】神経まで達したう触
虫歯がエナメル質や象牙質を通り越し、神経が通っている歯髄の部分にまで達した状態。
神経が侵され、激しい痛みを感じます。さらに進行して神経が壊死してしまうと、細菌が歯の根から外に出て炎症を引き起こし、歯ぐきが腫れたり膿が出たりすることも。この段階になると、麻酔をして壊死した神経を取り除く根管治療が必要です。
【C4】残根状態
すでに歯のほとんどが溶かされてしまい、歯の根しか残っていない状態です。ほとんどの場合は抜歯するしかありませんが、まだ治療可能な部分が残っていれば、C3と同じように根管治療をして被せ物をします。
保有資格について
当法人の理事長は顕微鏡歯科学会の認定医です。当院の副院長も日本顕微鏡歯科学会認定医です。
当院の衛生士は日本顕微鏡歯科学会認定衛生士です。